西条北エリアで活用中の「つながるBOOK」が話題!医療福祉の講座をデリバリー。地域の悩みとマッチング<PR>

未分類

東広島市社会福祉協議会が制作した冊子「西条北つながるBOOK」(以下「つながるBOOK」)が、高齢者の集いの場を運営している「地域のサロン」や「地区社協」「住民自治協議会」などで注目を集めています。

「つながるBOOK」は、西条北エリア(西条駅・寺家駅周辺から下見付近)の医療・福祉関係12施設が提案する全60講座がまとまった、出前講座のメニューブックです。

病院や福祉施設と連携し、地域に出向いて開催できる出前講座を一覧にすることで、地域で講座を気軽に開催してもらうことや医療・福祉専門職との顔の見える関係作りを目的に制作されました。


出張講座の様子(下寺家地域サロンいきいき)

2020年12月から配布されて以降、健康や介護予防などの関心が高い高齢者が集まる地域団体を中心に、出前講座の依頼が増えてきているそう。

「つながるBOOK」を通して築かれた「福祉・医療×集いの場×社会福祉協議会」の連携が、地域にどんな影響を与えているのか?

人気出前講座に参加し、「つながるBOOK」に注目が集まる理由を探ってきました。

「認知症予防力を高めよう!」下山記念クリニックの出前講座をレポート!

7月下旬、寺西女性会からの依頼で「つながるBOOK」で紹介されている「認知症予防力を高めよう!」という講座が開催されました。

講師を勤めるのは、西条町寺家の「下山記念クリニック」作業療法士、山川直樹さんです。

「下山記念クリニック」では、普段から「地域の人に安心感を持って病院を訪れてほしい」という思いで地域交流を積極的に行っているそう。

講座は、認知症の仕組みや発症の過程・予防の仕方など、専門家ならではの説明に加え、質問や早口言葉なども織り交ぜられていました。

先生は参加者の表情をみながら、身振り手振り、時にはイラストを交えて、丁寧に説明をしています。

地域の方が和みやすい雰囲気で行われているのが印象的でした。

中には配布された資料にしっかりメモをとる人も。みなさん真剣です!

約1時間の講義の後には、みんなで呼吸法を練習してみたり、


体を動かしながらみんなで呼吸をしている様子

「認知症予防には幸せを感じることが何より!」ということから、金塊(に見立てた作り物)を持って運動やワークを行ったり。


自分と同じ番号が書かれた「金塊」のペアを探す。認知症予防につながるゲーム

約90分の講座には、参加者が自然と笑顔になる工夫がたくさん散りばめられていました。

そうする理由は「楽しい経験を通して心で理解してほしい」という山川さんの思いがあるからです。
「下山記念クリニック」作業療法士 山川直樹さん

「『認知症予防はいつも通りの暮らしの中でできる!』と、変に怖がる必要のないことを知ってほしいんです」と山川さん。

参加者に感想を聞くと、

・認知症を恐れなくていいと思えて安心した
・勉強になった!呼吸法など自宅でできることは続けていきたい
・気持ちを楽しい方向に向けようと思った!
・普段聞けないことが聞けて嬉しい

など、ポジティブな言葉がたくさん。

専門家の知識が得られることはもちろんのこと、出張講座ということで、普段から馴染みのある場所でリラックスして受講できるのが特徴です。

さらに、先生と直接顔を合わせることで、福祉施設や病院を訪れるハードルがグッと下がることもこの講座の魅力。

また、集いの場の主催者が活動内容に毎回頭を悩ませているという声も上がる中、「つながるBOOK」を活用することで、会開催の負担も軽減!

活動内容のマンネリ化防止にも繋がっているとあって、いいことづくしです。

「つながるBOOK」を作った理由!

「つながるBOOK」はどういった経緯でつくられたのでしょうか?

制作担当の東広島市社会福祉協議会の豊島邦優さんに話を聞きました。


左:下山記念クリニック 坂本さん 中央:下山記念クリニック 山川さん 右:東広島市社会福祉協議会の豊島さん

豊島さん:西条北の地域課題として、高齢者の集いの場のマンネリ化対策や、もっと内容を充実させたいという要望がありました。

どうしたら解決できるか考える中、西条北エリアは医療・福祉施設施設が充実していることに気がつき、病院によっては地域貢献のために住民に向けた講演会や健康講座などを開いているところがあることを知りました。


出張講座の様子(下寺家地域サロンいきいき)

普段から患者さんや通院者に伝えていることを、地域のみなさんにも披露してもらえたらと思ったんです。

「介護予防や健康に関する知識を得たい」という声もあったので、地域団体の要望と福祉医療関係者が提供できることを掛け合わせることで、お互いにメリットがあると感じました。

これを機に、医療福祉関係者との連携がスタートし、意見交換を重ね「つながるBOOK」が完成しました。

今回出前講座を開かれた「下山記念クリニック」の山川さんと豊島さんは、試験運用の時からお互いに意見交換を積極的に行ってきた仲なのだとか。

「つながるBOOK」の制作を通して繋がった、新たな団体や医療福祉関係者との連携が、西条北エリアの地域のみなさんの健康を支えているともいえそうです。

専門家×地域団体との連携で健康的な町づくり!

地域にある資源がうまくマッチして誕生した「つながるBOOK」。

この冊子があることで得られる効果はたくさん!

集いの場
・参加者の健康づくり、介護予防につながる
・活動内容のマンネリ化防止、活動の活性化につながる

福祉施設・病院
・施設を知ってもらうきっかけになり、敷居も低くなる
・地域の声を直接聞くことで職員のやりがいやスキルアップにつながる

社会福祉協議会
・福祉医療関係者との連携強化
・これまで関わりのなかった地域団体との関係作りができる

得意を生かし、連携することで、健康的な地域づくりに貢献していることがわかります。

講座の依頼も簡単です!
1)「つながるBOOK」付属の申し込み用紙に必要事項記入
→社協(社会福祉協議会)へ提出
2)日時・内容の調整(社協が調整・連絡)
3)打ち合わせ(申込者と講座担当者)
4)出前講座開催

豊島さん:まずは1年間運用してみて、新しい施設と関係を深めたり、講座のメニューを増やすなど、今後の展開についても意見を交わしながら考えていきたいです。

社会福祉協議会としては、この冊子をきっかけに、これまで関わりのなかった団体を知るきっかけになりましたし、医療福祉関係者の活動を地域の人に知っていただく機会を作れて嬉く思っています。

西条北エリア用にと制作された「つながるBOOK」ですが、今では他地域からも「出前講座をしてほしい」という依頼が入っています。

距離があるため、講座担当者と相談の上ですが、要望があるということは、同じような悩みを抱えている地域団体はまだまだあるということ。

「つながるBOOK」は地域連携があってこそ作れるメニューブックです。

西条北エリアでは福祉医療関係者が中心となっていますが、地域によってさまざまな出前講座が考えられそうですね。

それぞれの地域の資源や悩みを掴み、いろんなエリアで「つながるBOOK」のような取り組みが生まれると、よりよい連携が地域を元気にしていくのではないでしょうか。

ひとむすびパートナー

おすすめ記事