兵庫県の灘、京都の伏見と並び、日本三大酒処として知られている東広島市西条。
JR西条駅前の「西条酒蔵通り」には7つの酒蔵が集まっており、これだけ近辺に複数の酒蔵が点在するのは珍しいのだとか。
とはいえ、日本酒って何をどう選んだらいいかわからない……という人も多いのでは？
酒都西条の酒蔵シリーズでは、東広島まるひネットが、各酒蔵のことやオススメのお酒などについて紹介していきます！
第4回目は、福美人酒造です。
※「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」が発令された際、営業時間の短縮や営業休止、試飲や試食などが中止になる場合があります。ホームページやフェイスブックなどで情報を確認してから訪れるようにしましょう。
※お酒は二十歳を過ぎてから、たしなみましょう。
福美人酒造へ酒蔵探訪
JR西条駅の東側に密集する6蔵のうち、いちばん北東に位置します。
付近には賀茂泉酒造、賀茂鶴酒造があります。
福美人酒造は、大正6年（1917）、西日本の酒造業者の有志による出資で設立されました。
「福美人」の名は、当時の地名である「福神（ふくじん）」と「美人のように、ふくよかで優しく穏やかな味」を目指していたことに由来するそうです。
大正から昭和にかけて、全国の杜氏や杜氏志願者が、福美人酒造の優れた酒造りの技術を学ぼうと訪れました。
そのため、「西條酒造学校」と呼ばれていたそうです。
福美人の日本酒はその名のとおり、ふっくらとした味の厚みを持ちつつ、後口のキレが良いと評されることが多いんですよ。
それではさっそく、酒蔵探訪を始めましょう。
福美人酒造の恵比寿庫
「恵比寿庫（えびすぐら）」は見学が可能です。
福美人酒造の日本酒を買えるコーナーもありますよ。
日本酒以外にも酒粕を使った石鹸や、大吟醸酒が入ったジェラートなどを販売しています。
販売コーナーの向かい側には展示スペースが。
醸造に使われていた道具や陶器の酒樽などが展示してあります。
歴代の首相が書いた「國酒」の色紙が見られるのは、西条では福美人酒造だけだそう。
文字に性格が現れているようで、見ていて興味深いですよ。
創成期の広島東洋カープの存続を願って行われた「たる募金」を知っていますか？
資金難から存続の危機に陥った球団のために募金をした時、実際に使われた酒樽が展示してあるのです。
恵比寿庫のそばにある赤レンガの煙突は、高さ約25m。この辺りでは一番高いそうです。
恵比寿庫（えびすぐら）
東広島市西条本町6-21
082-423-3148
＜営業時間＞平日8:30～16:00／土日曜、祝日9:00～16:00
＜定休日＞不定休
福美人酒造のおすすめ日本酒＆グッズはこちら
福美人酒造で販売されている日本酒やグッズを紹介します。
まずは、酒蔵限定酒！
福美人 大吟醸 しずく酒（720ml） 4,400円（税込）
醸造を終えたもろみを自然の圧力で搾る「吊り下げ搾り」という方法でつくる、量産のきかない大吟醸酒。
ふくよかな吟醸香と芳醇な味が特徴で、酒蔵でしか買えない限定酒ですよ。
15℃くらいに冷やして飲むのがおすすめ。※要冷蔵です
酒蔵おすすめの酒！
特別純米酒 ひめあま 300ml 600円（税込）／720ml 1,500円（税込）
クエン酸の多い白こうじを使用しているので、スッキリと爽やかな喉越しに。
アルコールが上昇する前に甘酒を加えて甘くしています。
冷やして飲むのがおすすめ。
おすすめグッズ
福美人 せっけん 950円（税込）
福美人の酒粕と仕込み水で作られた石鹸。
保湿成分であるコラーゲンとセリシンを配合しています。
使っていると、徐々に肌がしっとりしてくるそう。
※使用感には個人差があります。
福美人酒造の酒蔵探訪をしてみて・・・
福美人酒造を訪れた時、まず目を引いたのが赤レンガの煙突でした。
イギリス積みと呼ばれるレンガの積み方で作られているのだとか。
恵比寿庫には、仕込み水の井戸「美人の井戸」があります。
蔵の中に井戸があるので、雨の日でも仕込み水を汲みに来れそうですね。
利用できる時間ですが、平日は9:30～16:00、土日曜・祝日は10:00～16:00ですので、気をつけて。
事務所は水色の外壁が印象的な洋館仕立てでおしゃれ。
酒蔵とのコントラストが新鮮でした。
國酒の色紙や、たる募金の酒樽など、見どころが多い福美人酒造。
じっくり見学した後、お酒を買って帰ってはいかがでしょう。
この記事を書いた
東広島まるひネットライター｜おはる
Instagram｜＠maeccho_25
福美人酒造
東広島市西条本町6-21
082-423-3148
＜営業時間＞平日8:30～16:00／土日曜、祝日9:00～16:00
＜定休日＞不定休
https://www.fukubijin.co.jp/
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