いよいよ11/3オープン!新・東広島市立美術館、開館30日前記念イベントの様子

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東広島市立美術館が11/3(火・祝)に西条へ移転オープンします!

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10/3(土)午後、開館30日前記念イベント「棟方志功と紡ぐ書のリズム」が、新・東広島市立美術館で開催されました!

その記念すべきイベントの様子と、美術館の概要、そして開館後に始まる特別コレクション展についてご紹介します♪

新しい美術館のコンセプトとは?

11/3(火・祝)、文化の日に移転オープンする東広島市立美術館。

「暮らしとともにあるART、生きる喜びに出会う美術館」がコンセプトになっています。

その30日前に開館を記念して、「棟方志功と紡ぐ書のリズム」と題したイベントが行われました。

板画家の棟方志功(むなかた しこう)さんは20世紀の美術を代表する世界的な巨匠として知られ、実は西条と関わりの深い作家です。

広島で最古の酒蔵である白牡丹酒造の酒を愛したと言われ、ロゴやラベル制作にも携わっており、現在でも彼がデザインしたラベルが使われています。

作品制作においてしばしば、広島の伝統工芸である「熊野筆」を使用していました。

このイベントには、事前に応募し抽選で選ばれた30名の方が参加。

90名以上から応募があったそうです!関心の高さがうかがえますね!

興味深い酒蔵通りの歴史と圧巻の書道パフォーマンス!

イベントの見所は、東広島の酒文化とラベルデザインの関わりについての解説、そして広島県立賀茂高等学校書道クラブによる書道パフォーマンスの2つ。

当日、司会進行を務めたのは、ひとむすびの小山歩優さん。広島大学の4年生で、大学生を対象に東広島の地域の魅力が体験できる「スクール」の企画運営などをしているメンバーです。

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「酒ラベルと酒蔵通りの歴史」について学ぶ

まず、「酒ラベルと酒蔵通りの歴史」と題して、東広島の酒文化とラベルデザインの関わりについて解説が行われました。

説明をされたのは、東広島市教育委員会 生涯学習部 文化課 吉野健志さん。

会場の前方一面に展示してある東広島にある酒蔵の酒ラベルを指し示しながら、丁寧にお話してくださいました。

江戸末期から戦後にかけては「ヒゲ文字」で書かれたラベルが主流だったけれども、現在はヒゲ文字のラベルは少なくなっており、それぞれの酒蔵が独自で考えポップなデザインのものが増えているのだとか。

何気なく目にしている日本酒のラベルにも歴史の変遷があって面白いですね!

躍動感あふれる書道パフォーマンス

その後、アートスペースに移動し行われたのが、賀茂高校書道クラブによる書道パフォーマンス「棟方志功と共に紡ぐ書のリズム」。

事前に美術クラブが、棟方志功さんの作品からインスピレーションを受けて和紙で制作を行っており、イベント当日はその和紙に書道クラブがパフォーマンスを行いました。

美術クラブの皆さんは、制作の上で棟方志功さんの「色彩の鮮やかさ」と「力強さ」を意識されたそう。

パフォーマンス前には創作活動の様子が動画で上映されました。

(ちなみにこの動画制作もひとむすびが関わらせていただきましたよ!)

書道部員が入場すると一気に会場の緊張感が高まりました。

書道クラブは1年生5人が所属しています。

パフォーマンス中は、棟方志功さんの出身地である青森の伝統芸能、津軽三味線の演奏で会場が盛り上がりました。

演奏は昭和の歌謡界を代表する歌手「三橋美智也」氏が家元である三橋憲侑美(みはしのりうみ)氏。

激しくかつ繊細な音色と旋律。開館を待つ新しい美術館は、躍動感あふれる津軽の世界に包み込まれました。

そしてついに作品が完成。

美術と書と津軽三味線の素晴らしいコラボレーション。会場は大きな拍手に包まれました。

書道クラブ部長の清戸さん(写真中央)は、「約1ヶ月かけて部員と構想を練って、美術クラブと協力して制作をしてきた。三味線の音と合わせるのが難しかったけど、なんとか無事成功できて嬉しかった」と話してくれました!

中央図書館や市役所で作品を楽しむことができる!

作品に書かれた「生きる喜び」には、今世の中が大変なときだからこそ、アートや芸術に触れ合うことで、少しでも元気になってもらい「生きる喜び」を感じてもらいたい、という思いが込められています。

美術クラブによって表現された鮮やかな色彩と、書道クラブによる力強い書によって出来上がったこの作品は、屏風に仕立てられ、11月から東広島市立中央図書館にて展示されるそうです!

また12月には東広島市役所の1階ロビースペースでもイベントの記録とともに展示されるそうですよ!

詳しくは美術館のホームページにて告知があるとのことなので要チェックです!

お近くの方はぜひ見て行ってくださいね!

新美術館開館記念特別コレクション展も

当日参加された方々は、「今後、東広島に有名な作家の作品が来て欲しい」という期待や、「西条が文化や芸術の拠点になったら嬉しい」と願いを話されていました。

とっても楽しみですね!

開館と同時に新美術館開館記念特別コレクション展「日常とつながる美術の扉〜わたしたちと美術の出会い〜」が始まり、12/20(日)まで開催されるようです!

今から待ちきれません!

西条の中心に一際存在感を放つ、文化の象徴となる美術館。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか♪

東広島市立美術館
開館時間:9:00~17:00(入館は閉館30分前まで)
※11/3(火・祝)は10:00開館
※11/27(金)、12/18(金)は19:00まで開館
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)
観覧料:一般600円、大学生300円*、高校生以下無料*
(*学生証をご提示ください/20名以上の団体は2割引き)
※11/3(火・祝)は無料開館

 

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