兵庫県の灘、京都の伏見と並び、日本三大酒処として知られている東広島市西条。
JR西条駅前の「西条酒蔵通り」には7つの酒蔵が集まっており、これだけ近辺に複数の酒蔵が点在するのは珍しいのだとか。
とはいえ、日本酒って何をどう選んだらいいかわからない……という人も多いのでは?
酒都西条の酒蔵シリーズでは、東広島まるひネットが、各酒蔵のことやおすすめのお酒などについて紹介していきます!
第5回目は、西條鶴醸造です。
※「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」が発令された際、営業時間の短縮や営業休止、試飲や試食などが中止になる場合があります。ホームページやフェイスブックなどで情報を確認してから訪れるようにしましょう。
※お酒は二十歳を過ぎてから、たしなみましょう。
西條鶴醸造へ酒蔵探訪
西条酒蔵通りのメイン通り沿いにあり、付近には白牡丹酒造や賀茂鶴酒造があります。
地名の「西條」と、めでたい「鶴」を合わせ、「西條鶴」と命名されたそうですよ。
2006年(平成18年)秋の酒造りから季節杜氏(農業のかたわら酒造りに従事する職人)を廃止し、社員での酒造りへ移行。
以来、工程ごとに分業するのではなく、社員全員で酒造りをするようになったそうです。
規模の小さな酒蔵だからこそできる、ワンチームでの酒造りですね。
広島の風土や食材との相性を見直し、お好み焼きや瀬戸内の魚介など、食事と合わせて美味しく味わえる日本酒を目指して酒造りをされているそうですよ。
それではさっそく、酒蔵探訪を始めましょう。
西條鶴醸造の直売店
入口を入って右手に直売店があります。
ステンドグラスの入ったドアを開けると、そこにはレトロモダンな空間が。
昔の電話やチェストなどが置いてあって、じっくりと見ていたくなります。
中心のテーブルには、モンドセレクション金賞を23年連続で受賞している「純米大吟醸原酒 神髄(しんずい)」が存在感を放ちます。
また、飲食店でしか飲めない日本酒や酒器、ジェラートなども販売しているんですよ。
外箱の販売もあるので、お土産として買って帰ることができますね。
商品を紹介するポップは女性スタッフの手作りで可愛らしいんです。
杜氏さん直筆のメッセージも置いてありますよ。
実は、杜氏さんも直売店のレジに立つことがあるのだそう。
出会えたら、お酒のことや酒造りのことなど、いろいろお話が聞けそうですね。
直売店の前に伸びるレンガ敷きの通路には、酒造りの工程がパネルで展示してあります。
酒造りで使われていた道具も展示してあり、昔の酒造りの様子を知ることができます。
通路の奥には酒造りで使われる酒米の展示もありますよ。
西条鶴醸造直売店
東広島市西条本町9-17
082-423-2345
<営業時間>11:00~16:00
<定休日> 不定休
西條鶴醸造のおすすめ日本酒はこちら
西條鶴醸造で販売されている日本酒を紹介します。
まずは、酒蔵限定酒!
無濾過純米生酒 西條鶴(720ml) 1,840円(税込)
酒蔵限定販売の純米酒。
もろみを搾ったそのままの甘味が味わえます。
白ワインのようなお酒です。
冷やして飲むのがおすすめ。※要冷蔵です。
酒蔵おすすめの酒!①
純米大吟醸 西鶴(720ml) 3,300円(税込)
マスカットのような香りとクセになる辛さが特徴。
ご飯にもおかずにも合う、キレのよい後口です。
冷やすか常温、ぬる燗がおすすめ。
酒蔵おすすめの酒!②
雄町純米吟醸酒 西條鶴 大地の冠(720ml) 2,060円(税込)
酸味と辛さがやわらかく、深みのある上品な味。
スッキリとした飲み口で洋食にもベストマッチ。
冷やすか常温がおすすめ。
西條鶴醸造の酒蔵探訪をしてみて・・・
西條鶴醸造はノスタルジックな気分にさせてくれる空間でした。
母屋の入り口そばには、仕込水の井戸「天保井水(てんぽういすい)」があります。
現在故障中とのことで、水を汲むことができません。
「西條鶴」の文字が書かれた酒蔵の大きな木の扉は、映える写真が撮れると人気なんだそうですよ。
目の前が道路なので、安全に気をつけながら撮影してくださいね。
現在、酒造りが行われていない時期にあわせて、酒蔵を改修しているのだそう。
改修が終了する数年後には、酒蔵見学ができるようになるそうなのでお楽しみに。
酒造りのパネル展示を見た後、日本酒を選んで買って帰りたいです。タイミングが合って杜氏さんと話ができれば、最高ですね。
この記事を書いた
東広島まるひネットライター|おはる
Instagram|@maeccho_25
西條鶴醸造
東広島市西条本町9-17
082-423-2345
<営業時間>11:00~16:00
<定休日>不定休
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