高屋高美が丘「6丁目ニコニコお助け隊」が育むポジティブ連鎖。団地の高齢化課題を笑顔で解決!<PR>

話題

高齢化は現代日本が抱える社会課題です。今この課題に対して、多くの地域が趣向を凝らして立ち向かっていますね。

東広島市の中でも西条町はファミリー層が多く、広島県内でも珍しく人口が増加していますが、その他ほとんどの地域は人口減少が進んでいます。

今回ご紹介するのは、そんな高齢化の課題解決に立ち向かうべく、高屋高美が丘の団地で活動をスタートした「6丁目ニコニコお助け隊についてです。

発起人となった代表の増田四郎(ますだしろう)さんは、ご近所さん同士の些細な会話を通して、この課題に向き合うことを決意しました。

活動のキーワードは「笑顔で楽しむこと」!

エネルギーに満ち溢れた笑顔の持ち主、増田さんに活動内容について聞きました。

高齢化・人口減少に伴う課題は地域によって様々ですが、「6丁目ニコニコお助け隊」の活動があなた町のヒントになれば嬉しいです!

6丁目ニコニコお助け隊って?

東広島市内で一番大きな「東広島ニュータウン」といわれる高屋町の団地に、159世帯397人が暮らす「高美が丘6丁目」があります。

住民は50~60代が中心。坂道が多いことから、「今は大丈夫でも、年を重ね、車を手放すと今後は不便になるかも」という声もあがっています。

「6丁目ニコニコお助け隊」(以下、お助け隊)は、この高美が丘6丁目に暮らす住民のために令和2年8月に発足。現在40~80代の24名が所属し、活動しています。


「6丁目ニコニコお助け隊」定例会議の様子

住民がお助け隊を利用する場合は、お助け隊 代表の増田さんに相談するシステム。
「無料だと気兼ねしてお願いしにくい」という住民の意見から、料金は1つのお願いにつき300円(1時間未満は100円)に設定しています。

「カボチャが切れない」「粗大ゴミが捨てられない」「自転車のタイヤの空気が入れられない」「家具を移動したい」など、住民のお困りごとは多種多様。

まずはお悩みをどう解決したのか?
気になる活動事例をご紹介します!

ミッション1「郵便受けが玄関から遠すぎて・・・」(93歳)

最初に紹介をするのは、一人暮らしをしている93歳の方からの相談。
脚が悪く、歩行が困難になったことから、道路増いの郵便受けまで出るのが困難な状況に。
家から離れた場所に設置していた郵便受けを、玄関前まで移動したいということです。
ここでお助け隊の出番です。

 

さっそく郵便受けを玄関前に設置し直し、ミッションクリア!

ミッション2「階段を安全に登りたい!」(89歳)

次は一人暮らしをする89歳の方から。
玄関前の通路階段に手すりを設置するとのこと。
業者に頼んでいるので、その際に立ち会いをしてほしいという依頼です。

長時間、外で見守るのはご高齢だとなかなか大変そうですね。

 

無事に設置完了しみんなで「ニッコリ」!

ミッション3「手すりを我が家に!」(93歳)

最後は93歳の方から。
自宅の勝手口や洗面所、階段の踊り場に手すりを取り付けてほしいという依頼です。

必要な道具や素材はお助け隊員が代理で購入することも。
家の場所や動ける時間、メンバーが得意なことなども加味して誰が対応するかを決めています。

年齢に伴って困難になってくることは、ほかにもまだたくさんあるでしょう。
「些細なことだから」と、誰にも頼めずに引っ込めてしまいがちですね。

お助け隊は、日常のちょっとした困りごとを、もっと気軽に相談したり、助け合いたいという気持ちで活動を続けています。

そのほか、「困りごと、心配ごとを声に出せない人への声がけ」や「定期的に集まる機会をつくる」ことを心がけているといいます。

助けた方も、助けられた方も、お互いに「笑顔」になれるのが、この活動のいいところ!

また、手を差し伸べるのは高齢者に限ったことではありません。

小学生の「朝の見守り・挨拶活動」も、続けている活動のひとつ

毎朝見守ることで子どもたちが顔を上げて登校するようになったといいます。

「今日は宿題ちゃんとやったよ~」、「○○ちゃんお休みだけどどうしたの?」など、名前を呼び合いながらの会話も生まれ、ポジティブな変化があちこちで起こっているよう。



高美が丘6丁目では、ご近所さん同士のコミュニケーションの場を意識的につくることで、ちょっとしたことでも気軽に相談できる風土をつくり、より住みやすい、暮らしやすい町づくりに取り組んでいます。

6丁目ニコニコお助け隊が生まれたきっかけ

高齢化の課題だけでなく、町の風土づくりにも貢献しているお助け隊員の活動。

発足のきっかけや活動後の変化について、代表の増田四郎さんに伺いました。

増田さんは、平成26年に民生委員・児童委員となり、「6丁目ニコニコお助け隊」の元となる「通いの場(健康づくりをテーマに、体操やレクリエーションなどを実施)」の運営や、本職であるマッサージ師として地域住民との関わりを深める中で、高齢化の課題に直面したといいます。

増田さん:
チーム発足に向けて動き始めている最中のことです。これまで「脚が悪くてお正月飾りを玄関につけられない」というご近所さんの代わりに、毎年私が個人的につけに行っていたんです。
それが、去年たまたま怪我をして松葉杖になってしまい、うっかり正月飾りのことを忘れてしまっていしまいました。
そうしたら、その方、玄関の郵便ポストのところに、お正月飾りをそっと置かれていて…。誰にも頼めなかったのでしょう。それが残念で。
自分がいけないときに誰かに頼める仕組みがあれば、と改めて思ったんです。

今では「6丁目ニコニコお助け隊」に頼めるから安心!と話す増田さん。
何か困ったことがあったとき、遠慮してなかなか言い出せなかったり、頼みづらかったりするものです。
ですが、「いつでも声をかけてね!」と言ってくれる人がいるだけで、安心に繋がりますよね。

6丁目ニコニコお助け隊が町で育むポジティブ連鎖

増田さん:
町で挨拶したり、される機会が増えたように感じます。
今までは目があっても誰?という感じでしたが、交流の機会をつくったり、朝の見守り隊として活動を続ける中で、知っている人同士が増え、きちんと相手の目を見て挨拶を交わすシーンをよく目にするようになりました。

「気にかけてもらっていると思うだけ安心するんよ」というのは、実際に活動を続ける中で6丁目の方からもらった言葉。

ほかにも、地域交流会に参加する人が増えたり、お助け隊員と高齢者との声の掛け合いが増えるなどの変化があったようです。

また、6丁目の住人からは、「お助け隊員として登録したい」、「退職後、地域で何かできることに協力したい」といった声もあったといいます。

町をもっとよくしたいと思っても一人だとなかなか行動しづらいもの。
高美が丘6丁目には、一緒になって課題に立ち向かえる「仲間」がいるのです。

増田さんの活動の原動力は?

今年2年目を迎える「6丁目ニコニコお助け隊」。
これからチャレンジしてみたいこと、目標について聞いてみました。

増田さん:
今はできないけれど、外に出る機会が減った方たちとみんなでウインドウショッピングにいきたいんです。
僕は付き添い役なんですが、女性なんかは特に、モノを自分で見たり試したり選ぶことに喜びがありますよね!
また、先に楽しみをつくることも大切だと思っています。

私はね、なるべくたくさんの人の希望を実現させたいんです。
というのも、困りごとや、こんなことがしたい!という話を聞いていたものの、それが実現することなく会えなくなった方も中にはいらっしゃって……。

今でもふと思い出すとやり切れない気持ちになるんです。
だから、なるべくそうなることのないよう、今、少なくとも自分が聞いていることは、全て叶えたいと思っています!

お話を続ける増田さん。
未来を語る表情はキラキラと輝いています。
なぜ、こんなに人のために動けるの?疑問が湧いてきます。

増田さん:
活動を続けていく秘訣は、自分自身が楽しむこと。
面白い企画を考えて、実際にやってみて、みんなで笑いあう時間が何よりも幸せなんです。
これまで「通いの場」という地域高齢者が集まる会で「吹き矢体験」や「ゲーム」などのレクリエーションを提案、実施してきました。


通いの場でゲームをしている様子

中でも印象深かったのは、「私の出番です」と題して、私がみなさんの前でお笑いを披露したときのこと。みんなお腹をかかえて笑ってくれて、そういうことが一番嬉しいんです。

これまでの活動は、写真で大切に記録している

まとめ

「6丁目ニコニコお助け隊」では、月1の定例会を通して、お困りごとの共有や実際に誰が向かうかなどを決めています。また、町の情報交換なども行っています。

今は、コロナ禍の中で、なかなか積極的に活動ができない中ではありますが、お隣さん同士を気に掛けたり、声を掛け合う風土が根付いていることは、心の支えになっていることでしょう。

「ニコニコ」な笑顔の人がいると、それだけで場がパッと明るくなりますよね。

高美が丘6丁目では、今その「ニコニコ」の連鎖が広がっています。これから、どんな「ニコニコ」が生まれるのでしょうか?

新しいニコニコなニュースが届く日が、今からとても楽しみです。

ひとむすびパートナー

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