東広島 歩けば「素敵」が見えてくる⑥高屋町 白市 歴史・人情編

話題

毎日 同じ事の繰り返し 毎日の同じ景色に見飽きたなら そんな日々は少し忘れて
自分だけの素敵な場所 探しに出掛けてみるかな

青空
5月にしては少し気温が低いけど気持ちいい
自転車にでも乗ってみようかしら

さつき晴れっていうけどさ
梅雨の時期に使う言葉なんだって

ごがつ晴れって言葉もあるけれど
これは今くらいの時季かもしれない
読み方が違うだけで意味が変わる不思議
文字は同じ 五月晴れ

道端に鈴なりの さくらんぼ
きらきら太陽を浴びて光る さくらんぼ

 

 

こんにちは

おじさんの声に振り向く

ようさんなっとるじゃろ
鳥に食べられるくらいじゃけ食べてええよ
ぜんぶ持っていってもろうても構わんけん

 

お言葉に甘えて

うん 甘い
じかに木からもいで食べる自然の甘さに感動
おじさん 有難う

色とりどりの花

 

そして ねぎ坊主の大行列

 

ねぎ坊主もこれだけ並ぶと迫力

早いものでもう田植えの季節

 

そうそう
白市には古い町並みや歴史的な家屋が残っているらしいんだよね
自転車だし のんびり行ってみるかな

新興住宅地の上り坂をひたすら駆け上がる
新しい家
おしゃれな庭
目指す町並みが本当にあるのか不安になる

息を切らしながら とある角を曲がる

唐突に広がる茶色い石州瓦の家々
古い町並み
まるで時代を飛び越えたような感覚

 

坂道を駆け上がった荒い息づかいと激しい鼓動
火照った肌と汗ばんだ身体が現実である事を知らしめる


[西福寺]

のぼり階段の先が気になるのよ

 

小さな本堂 小さな朱色の鳥居 小さな釈迦如来像

 

全てがこじんまり かわいいお寺

 

アヤメかな
心に染みこむ色
むらさき色って聖徳太子が高位な色として制定したんだってさ


古い町並みを歩いてみよう

むかしは駄菓子屋だったのかな
アイスクリームの冷蔵庫が懐かしい
子供の頃 冷蔵庫の中の雪みたいな霜をけずって遊んでた
そして怒られた


ちょっとした路地も絵になるなあ


石の玄関口や照明も まるで映画に出て来そう


白壁の土蔵には何やら花のマーク


どういう意味があるんだろう
家紋みたいな感じなのかな


扇型の窓がおしゃれ


そして 歯

おもしろい
ひとりで笑った


[旧木原家住宅]


旧木原家住宅
入場料150円を支払って
ちょっと入ってみよう

漆喰の白と太い梁の対比が美しい

天井を見上げると入り組んだ柱と梁の交差が素敵


静かにお茶を飲みたくなるような部屋


庭に古井戸


白市おもしろ発見マップ


分かりやすくて面白い
手描きの感じがいいね
たくさん見どころがありそうだな

実は旧木原家住宅の管理人さんと長ばなし
歴史の話や雑学など 色々と教えて下さった親切な管理人さん
有難う御座いました


[伊原邸]


あらかじめ連絡しておけば中を見れたのか
けど 外側だけでも歴史を感じるにはじゅうぶん


ちょっとした装飾も細かくて 大事に造られた事がうかがえる


[稲荷神社]


小さい神社
鳥居の横に 力石


持ち上げていいのかしら
持ち上がればの話だけど


力石を見守る石像
ちょっと笑顔でかわいいじゃん


小さいながらも丁寧につくられた奥社
木組みの細かさはずっと見ていられる


自転車に乗るとお腹が空くんだよね
乗らなくてもお腹へるけど
白市駅あたりまで下りてみるか

上りはしんどかったけど 下りはあっという間ね

白市駅のバス停
英語 中国語 ハングル


さすが 空へと続く駅

白市駅って実は小谷にあるらしいよ
昔の人が意地で駅の名前を白市にしたんだってさ
旧木原家住宅の管理人さんから聞いた話
意地で何とか出来るものなのね
意地を張るのも時にはいいものなのかも


あっそうだ お腹が空いてたんだ


[鑑原食堂]


外観も中も 昭和のまんま
振り子時計や日めくりカレンダーも懐かしい
日めくりカレンダーってまだあるのね


千切りではなく ぶつ切りのキャベツだから出来上がりの迫力が凄いのよ

生姜をのせながら食べると凄く美味しい


お母さんは82歳なんだって
80歳を過ぎても一人で仕事なんて考えられないわ

仕事が好きだし 仕事をしている事が元気の秘訣
きっと あんたもそう思う日が来るわよって言われた


なんだかね
つい最近 別の場所で聞いた言葉に似てるのよ
自分の未熟さ 小ささ 浅はかさを何だか見透かされた感じ

お母さんの お好み焼き
忘れちゃいけない味になりそうよ
有難うね

 

[本日の旅費]
・お好み焼き 650円
・旧木原家住宅 入館料 150円

 

この記事を書いたのは
東広島まるひネットライター |アニ

 

<アニのあとがき>

「東広島 歩けば『素敵』が見えてくる」は、東広島を歩いて見つけた素敵なスポットをゆるく紹介しています。

ふだん、車や電車を使った生活だと見逃してしまいがちな物も、いつもとは少し違う目線で歩けばいろいろと発見できそう。

第6回目の今回は、当シリーズの第1回目に続き2回目となる高屋町ですが、今回は白市を自転車で巡ってみました。

実際に巡って見ると、ネットでは知り得ないスポットや風景の発見、人との出会いや会話から得られる情報など、実際にその場に行かなければ手に入らないモノを得る事が出来たと思います。

自転車で坂道を駆け上がったりで少しだけ体力は使いましたが、かけがえのない素敵な時間を過ごせた様に思います。

その場に行かないと見えてこない風景や出会い、それらはアナタだけの思い出としてそっと心に留めておきましょう・・・。

ここで紹介できた場所は ごく一部にすぎません。
アナタにはアナタだけの「素敵」が見つかるハズ。

日々の仕事や生活に追われる毎日で見逃していた近所の風景や歴史。
たまにはアナタも近所を歩いてみませんか?

素敵な発見があるかもしれませんよ。

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