令和4年度「ひがしひろしま 学生×地域塾」【前期】活動レポート

ひとむすび

東広島まるひネットを運営するひとむすびでは、大学生が自分の好きなことや得意なことを生かしながら、実際に地域に対してどんなことができそうかを一緒に考え、プロジェクトを実施するまでの伴走支援を行っています。

「ひがしひろしま 学生×地域塾」とは:4/17(日)まで!「ひがしひろしま学生×地域塾【前期】」塾生を募集しています!

今回は、「ひがしひろしま 学生×地域塾」を開催した学生から、それぞれの活動レポートが届きましたよ!

「ひろだい探検」宍戸愛

7/31(日)に東広島に住む小学生を広島大学に招いて、ビオトープ周辺を散策しました。

小学生5人と幼児さん1人が参加してくれました。

この活動を始めたきっかけは、より多くの人に東広島の森について知ってもらい、森との関わりを増やしてほしいと思ったからです。

東広島は自然豊かな場所です。実は広島大学にも自然が残されていて、一般の方でも自由に入れます。

そこで、今回は小学生を対象にし、昆虫、植物と触れ合ったり、五感を使いながら、においをかいだり、触ったりして、自然にたくさん触れ合ってもらうという企画をしました。

そこで用いたのがこちらのビンゴカードです。

このビンゴカードを持って自然の中を散策しました。

子供たちからは、「バッタだ!」「ザリガニが後ろに下がるように逃げているよ」「ちょうだ!」といった声が聞こえました。

ありのままに自然と触れ合う様子が見られて、森の生物多様性を肌で感じてもらえたのではないかと思います。

今回の企画では、最後に何を見つけたのかという振り返りの時間が短くなってしまったということや、東広島の森の問題までは触れられなかったという反省がありました。

今回学んだことを生かして、また自然と触れ合う企画を作りたいと考えています。

さらに今回の企画を通して、私は東広島の森に関わって活動されている団体が多くあることや東広島には松枯れが広がっていて問題になっていることを初めて知りました。

自分にとっても森について多く学べるきっかけとなり、とても充実していたと感じています。

まだまだ森や自然についての知識が浅いため、これからも東広島の森についての知識を深めていきたいと思います。

「親子釣り体験教室in 安芸津」江上拓弥

東広島市・安芸津町に広がる三津湾。

そこには様々な海の生き物が暮らす豊かな海が広がっています。

安芸津町観光協会 公式サイトより

しかし、多くの子供達はその豊かな海と触れる機会がありません。

また保護者の方から、コロナ禍をきっかけに子供と一緒にアウトドアを始めてみたいけれど道具や始め方が分からないという声を聞きました。

そこで子供たちにアウトドアを楽しみながら安芸津の海の魅力を知ってもらうために、「親子釣り体験教室㏌安芸津」を開催しました。

当日は8組のご家族に参加していただきました。

投げ釣りで高級魚、シロギスを狙います!

フグの猛攻を受けましたが、何とか本命、シロギスをキャッチ!

「釣れた!!」という歓声があちこちから聞こえました。

釣り体験に加えて、海の環境のことや釣れた魚の捌き方講座も行いました!

イベント後「また釣りに行きたい!」という声や「安芸津の海について知れてよかった!」という声を頂きました。

このイベントをきっかけに、休みの日には家族で釣りにいこう! という方が増えれば嬉しいです!

「インスタグラムで地域のカフェを盛り上げる」真田菜美子

私は東広島を住む人みんなが「自分の好きなところを持っている町」にしたいと考えています。

東広島にはたくさんの魅力があるのに、友人たちが出かける場所といえば広島市内です。

東広島の魅力ある場所を知ってもらうために、情報収集によく使われるインスタグラムで、お店側に対して何かできることはないか考えました。

そこで、はにわカフェが運営しているインスタグラムの代行をさせていただきました。

インスタグラムの代行にあたり、最初は考えていることを言葉にする事や伝えることが上手にできず逃げ出したくなることもありました。

けれど、はにわカフェの方々と話し合いを重ねることで、徐々に私の考えを伝えやすくなり、相手の思っていることも分かるようになりました。

私自身とはにわカフェの関係の変化を感じることができて、とても嬉しく思いました。

実際に私が考えて投稿した写真です。

カフェの方から「店側にはない視点」「自分たちではわからない、私自身(お客様)の感じたこと発信してほしい」とお聞きしたので自分が食べて感じたことも発信しました。

約3週間、インスタグラムでの発信をして、多くのリーチ数(投稿閲覧者数)を獲得!

また、古墳フェスというはにわカフェとも関連のあるアカウントとのつながりもできました。

今回のプロジェクトを通して、地元の方々との交流を通して関係性を築くことで、「地域を盛り上げる第一歩を踏み出せるんだ」と分かりました。

また今までできていなかった、自分から挑戦する・やり抜くという経験ができてよかったです。

地域塾で得た学び、経験を自信にし、今後の活動に活かしていきたいと思います!

「女性のキャリア座談会・働くって?」田村華央

私は就職活動をする中で、将来に対して不安や悩みを抱くようになりました。

近年、女性の社会進出が進み、女性管理職の割合や女性役員の割合等が増えていると新聞やニュースで言われています。

また、育児休業制度や給付金のおかげで社会進出の環境が整いつつあることも知っています。

しかし、身近なところでは、結婚・出産のため、仕事を辞める女性が多いと実感しています。

そのことがより一層不安を感じ、また、解決できる手段や場所の少なさを実感しました。

そこで、私と同じように就職を控える学生に、悩みや不安に対して、行動できるイベントを企画しました。

その名も「女性のキャリア座談会」です!

簡単に言うと、社会人女性2名、講師としてお招きし色々なテーマに沿って意見交換をする会です。

今回は学生2名が参加して下さり、運営側も含め、女性6名でざっくばらんな会を行いました。

カードにテーマを記入して「男女での格差や働きにくさを感じたことはある?」「子育てや家庭と仕事の両立は難しい?」「『働く』と聞いて抱く感情は?」など、選択して聞いていきました。

特に、最後のテーマ「『働く』と聞いて抱く感情は?」という質問は一人一人の違いが現れました。

ある人は「面倒くさい」、ある人は「楽しい」という感情を抱いており、いろんな価値観があって面白いなと思いました。

みなさんは「働く」と聞いて、どんな感情を思い浮かべますか?

周りの人と意見交換しても面白いかもしれませんよ~!

会の最後には「この一年、半年の間に、“やるぞ”と心に決めたこと」というテーマで目標宣言をして会を締めくくりました。

参加者からは、

「不安を実際に言語化して整理でき、それに対して相談できたことで、不安を解消できた」
「女性だからこうだ、という形がないのだと、他の方の『働き方』を聞いて改めて再認識できた」

などの声を頂きました。

学生のお二人はもちろん、社会人の方や運営側の私たちまで、前向きな気持ちになり、座談会を終了することができました!

今後も「自由な選択肢から、意思決定をできる環境づくり」を目指して行動していきます。

「繋がりキッチン」石川卓実

疲れた。俳優の道を諦めた僕はそのまま就活に突入し、自分を見失いそうになる日々を送っていた大学4年生。

そんな時にひょんなことから志和の人々と関わるようになり、その場所は自分を癒してくれるような居場所の一つになってくれました。

東広島市志和町は人口約6,500人の自然豊かであり、昔ながらの農村の姿が現存する長閑な町です。

ここに住む個性的で刺激的な農家さんや住民と関わり、自分の価値観を変えるような出会いもたくさんありました。

「もし今あの時のように今辛い時期にいる大学生がいるなら、もしコロナ禍などで居場所がない大学生がいたら、ここに連れてきたいな」

そんな思いがふと思い浮かぶことも少なくありませんでした。

美味しいものと刺激的な人で溢れた土地で私は食と人のつながりをテーマにしたイベントを開催しました。

突然ですが、ご飯を食べる時にスマホやテレビを見ながら食べていませんか?

実は僕もその1人です。

コロナ禍で、1人でご飯を食べることが多くなった人もいるかもしれません。

一方で、居酒屋で働く私は宴会の後に皿の上に残された多くの食べものにもやもやを感じることもありました。

コンビニ飯のように手軽に手に入るご飯に食材や料理のストーリーを感じるでしょうか?

今、食と“繋がっている”人はどれほどいるのでしょうか?

人と食卓を囲んで美味しいものをじっくり味わう経験はどれほどあるでしょうか?

そういうお腹も心も満たしてくれるような居場所を作りたくて私はこのイベントを企画しました。

参加者は個性的な大学生3人で、食材を生産している場所から体験し追いかけて、さらにはそこで得た食材を調理し地域の人と会話を楽しみながらいただきました。

化学農薬・化学肥料不使用で手間暇かけられこだわり抜かれた野菜たち、餌一つで大きく変わる鶏の卵。大学生たちは普段見ることのない食材が生み出される現場を体験し、楽しみながらも農業の大変さや楽しさ、奥深さを体験しました。

その後、料理のイベントでも和気あいあいと楽しみながら料理ができ、地域の人と食卓を囲んでできたものをいただきました。

参加者全員がこの体験から食に対する価値観や行動が変わったと話してくれて、とても充実したものになりました。

何より参加者と地域の人が笑顔の絶えないイベントとなり、主催した私もバタバタでしたが、運営している自分自身も癒されました。

正直、今回企画してみて、気持ちの余裕はほぼなく、段取りは壊滅的でした(笑)

いろんな人に助けられて成り立ったイベントでした。支えてくださった方々には本当に感謝しています。ありがとうございました!

しかし、これからも「繋がりキッチン」は続けていきますのでもっとノウハウを覚え、余裕を身につけて、多くの人にとっての食と人の居場所を作り上げていきますね!

みんなの活動を動画でみる

【ひがしひろしま学生×地域塾R4前期活動報告会】ひろだい探検
https://youtu.be/zC4uozFLnXg

【ひがしひろしま学生×地域塾R4前期活動報告会】親子釣り体験教室in安芸津
https://youtu.be/aCb3aZzjo94

【ひがしひろしま学生×地域塾R4前期活動報告会】インスタグラムで地域のカフェを盛り上げる
https://youtu.be/ly2RSiW-KIA

【ひがしひろしま学生×地域塾R4前期活動報告会】「働くとは?」
https://youtu.be/WViumDjmHNQ

【ひがしひろしま学生×地域塾R4前期活動報告会】繋がりキッチン
https://youtu.be/sqycjNQa6Ac

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